
モバイル用リチウムイオン電池などに使われている差厚加工とは?
プレス加工した部品の一部分の厚さを変える工法です。従来は切削加工していたものを一体成形で異なる肉厚を実現することで、コストダウンに成功。モバイル用リチウム電池の封口板やトランスミッション用ソレノイド部品などに採用されています。

板厚15μm±3μmの高精度を実現(特許取得)。
例えば、モバイル用リチウムイオン電池の封口板は、ケース内にガスが溜まって爆破しないように、「防爆弁」を付けます。従来品は、プレス加工した封口板の穴に金属箔をエッチング加工した防爆弁を貼り付けていました。
これを、当社では防爆弁を一体成形することで工程を簡略化し、コストダウンに成功しました。防爆弁溝の板厚は、わずか15μm。しかも公差は±3μmという高精度を実現。この工法は製法特許を取得しています。
開発事例
切削品のプレス化
開発の狙い
項目 | 着眼点 |
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新工法 | 差厚成形 |
低コスト化 | 加工法見直しによる工程短縮 |
新規性 | 無切削化 |
工法
従来品 |
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コスト 100 |
開発品 |
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![]() |
コスト 40 |
リチウムイオン電池蓋板のプレス化
開発の狙い
項目 | 着眼点 |
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新工法 | 冷鍛とプレス技術の複合化 |
低コスト化 | 加工法見直しによる工程短縮 |
新規性 | 一体加工 特許取得 |
製品概要 | ![]() |
工法
従来品 |
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![]() |
コスト 100 |
開発品 |
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![]() |
コスト 60 |